ど~も
お餅ROIです。
なぜか分からないが、仕事が楽で、待遇が良いと思われている公務員。
その公務員の中でも、人気が高い事務職員の仕事内容を知りたくはないですか?
私は、市役所の事務職員として、ちゃんとした社員として、働いていきました。
その経験を元に、結局毎日何をしているのか?をお伝えします。
結論になりますが大別すると、電話応対と事務処理を毎日しています。
では、いきましょう。
1日のスケジュール
ここでは、20代後半の時に新入社員として、総務課で働いていた頃のスケジュールをお伝えします。
まずは、表向きの1日のスケジュールです。
8:20頃に席に着く
8:25 朝礼が開始
8:30 午前の業務開始
12:00 食事休憩
13:00 午後の業務開始
17:30 業務終了
17:35 終礼
各自が好きなタイミングで帰宅する。
この様なスケジュールが表向きです。
皆さんも、この様な流れだと思い込んでいますよね?
実際の1日のスケジュール
私は8:20頃に席に着くを入庁後、1週間おこなっていました。
すると、なぜか32歳の先輩に遅すぎると説教をされました。
後日、あるイベントの時に分かったことがあります。
それは、どうやら私以外の総務課のメンバー全員が8:00前後には出勤していました。
よって、新入社員である私だけギリギリに出勤しているのが、許せなかったみたいです。
この経験で皆が早く出勤していることが発覚する前までは、説教されても先輩を無視していました。
しかし、発覚後からは8:15頃の5分だけ早く出勤するようにしました。偉いですよね。
また、周りのメンバーは、業務終了後も目上の先輩の顔色をとても気にしていました。
具体的に言うと、先輩が業務を終えるまでは休憩しないと言う、変な文化です。
例えば、帰宅時は、平社員は係長の動向を気にします。
係長は課長の動向を気にします。
課長は部長の動向を気にします。
部長は市長の動向を気にします。
なので、目上の人や上位の役職が帰宅してくれないと、帰宅できないと言う、変な文化がありました。
私は当然時間になったら帰宅しますw
よって、メンバーがサービス残業をしていたことを知りませんでした。
忖度スケジュール
よって忖度メンバーのスケジュールは以下の様になります。
8:00前後に席に着く
8:25 朝礼が開始
8:30 午前の業務開始
12:20 サービス残業&食事休憩
12:50 サービス残業&午後の業務開始
17:30 業務終了
17:35 終礼及びサービス残業開始
18:30~19:00 先輩が帰宅するのを見届けてから帰宅
補足事項として、先輩はサービス残業のことを自分残業と言っていました。知らんがな・・・w
電話応対
私は総務課で、新入社員だったため電話対応を誰よりも早く取る様に強要されていました。
少しでも遅くなったりすると、取れよ!と横やりがはいります。
手が離せなくて上位の役職が電話を取ると、なぜ電話を取らんかったのか!と怒鳴られます。
そして、電話は1日に100件程度は毎日かかってきていました。
しかも、昔ながらの固定電話で、受話器で話を聞くまでは、相手が誰かさえ分かりませんでした。
唯一分かったことは、微妙な着信音の違いによる、庁舎内からの電話か庁舎外の電話かくらいでした。
この微妙な着信音の違いが分かる様になるまでには、1か月以上はかかりますw
そもそも電話とは、かける側の都合のいいタイミングでかかってくる物です。
よって、受け取る側のタイミングは無視されます。
なので、事務作業をしている時に電話がかかってくると、作業の途中でも電話応対が開始されます。
なので、1日100件程度の電話応対をしていると、何度も作業が中断されます。
よって、何度もどこまで作業をしたかを確認して、再度、頭を切り替える苦労がありました。
当然ミスを少しでもすれば、先輩から怒鳴られます。
電話応対をしながら、ミスをしないように細心の注意を払って仕事を行うことになります。
すると、仕事が遅いと怒鳴られます。
お前は税金を何だと思っているんだ!と先輩に説教されたこともありました。
数か月後、その怒鳴ってきた先輩に、税金って何なんですかね?と質問してみました。
難しいよねぇ・・・で終わりました。なんじゃそりゃ・・・w
庁舎内の電話応対
庁舎内の電話応対とは、一緒に働く職員への対応という意味です。
総務課は言わば、市役所の頭脳集団の様な立ち位置になります。
よって、市役所で働く職員でさえ、お客様のような状況でした。
なので、新入社員でありながら先輩や50代の部長たちに指示を出さないといけない立場でした。
簡単に言うと、仲間である職員でさえ敵・・・クレーマーの様に感じていました。
庁舎外の電話応対
庁舎外の電話応対とは、市民など庁舎内にいる職員以外からの対応という意味です。
基本的に電話をかけてくる相手は、以下の人達です。
市民、警察、消防署、病院、保育園、放送局、新聞記者、議員、業者です。
9割以上は、市民なので今回は、市民に焦点をあてます。
市民からの電話応対は、基本的には、住民票や戸籍票、パスポート、転出転入届の問い合わせでした。
よって、専門の部署に引き渡しをしていました。
次に多いのはクレームです。
これがクレーム?と言うのもありますが、内容をサラッとお伝えします。
道路に猫が死んでるんだけど、どうにかしてくれ。
道路が工事してあって片道しか通行できんぞ。危ないだろ。
うちの家にハチの巣ができた。どうにかしてくれ。
市役所って何時までやっているんだ?と言う質問があった時は、
休日以外の月曜日から金曜日までの8:30から17:30までは出入口が空いています。と伝えました。
すると、このご時世なのに・・・うんちゃらかんちゃら・・・と言っていました。
このご時世って、どのご時世なんだろう?と、ずっと不思議に思っていましたw
前回私が嫌いだとお伝えした議員とのやり取りもお伝えしましょう。
良ければ以下も参考にしてください。
公務員とは?行政とは何か?一般公務員と特別公務員の違い!解説
いつも通り、誰か分からない人から電話がかかってきます。
受話器をあげて、【〇〇市役所の総務課の△△です】と言いました。
すると【おう!まさたかは、おるか?】と言われました。(まさたかは偽名です)
私は思いました。
まさたかって誰やねん!!!そして、お前は誰やねん!何か偉そうですけど・・・
仕方がないので・・・【まさたかに変わりますので、お名前を教えてください】と言いました。
すると【阿部だわ】と言われました。(阿部も偽名です)
何かこの人嫌いだなぁと思いつつ・・・【どちらの阿部様でしょうか?】と聞きました。
すると【お前は自分の市の議員の名前も把握してないのか!】と怒鳴られましたw
先輩に、まさたかが誰なのか確認すると、驚きました。
上司である総務課の部長でした。
下の名前まで知らねぇよwと思いつつ、部長に電話を引き継ぎ終わりました。
終わったと思っていたら・・・、実は終わっていませんでした。
係長から、市民だよりの議員一覧を勢いよく身体に投げつけられました。
そして、顔と名前を全て覚えろ!と言い放ち去っていきましたw
数か月後、係長に議員って何十人もいるので、名前覚えるの大変じゃないですか?と聞きました。
すると係長から、言われました。
そんなの無理に決まってるだろ。・・・え!?w
事務処理
事務処理とは、PC上で行う事務の処理のことを言います。
イメージしやすいのが、住民票の発行などでいいですよ。
公務員の業務は、必ず資料を紙面で残さなければいけないルールになっています。
そして、とても手間なルールが多いです。
その一例を紹介しましょう。
予算書の作成
予算書とは、1年にこれくらいの料金がかかるので、その予算の証拠を紙面化する作業です。
例えば、年間の予算には通信費や複合機、電気代、交通整備などがいくつもあります。
具体的には、複合機で話をしましょうか。(FAXやコピーをとる機械のことです。)
複合機は、業者からリースして使用していました。
インクや紙も含めた値段です。
これは各部署で使用するので結構な値段になります。
適当に120万円年間にかかるとしましょう。
これって、市役所はどうやって書類を処理していると思いますか?
一般的な感覚としては、上司に内容と金額を確認する。
それで許可が出れば一括で支払いをしておしまい。
こんな感覚ではないでしょうか。
市役所は違います。
市役所の予算書を作る流れ
1業者を含めた課長以下のメンバーで内容や金額の確認をします。
2その内容の議事録を作成します。
3その議事録を下っ端(私)が作成して、赤ペンで修正されながら、主任、係長、課長の印鑑を貰います。
4○○伺書と言うものを作成します。簡単に言うと、この内容をしていいのか伺っている書類です。
これを、先ほどの議事録と一緒に、係長、課長、部長、市長と順番に印鑑を貰います。
基本的には、市長は庁舎内にいることは稀です。
よって、ここで少し時差が生じます。
5△△決裁書と言うものを作成します。簡単に言うと、この内容で決裁してもいいのか確認する書類です。内容は伺書とほぼ同じです。
これを、先ほどの議事録と伺書と一緒に、上記と同様の手順で市長の印鑑を貰います。
めっちゃ手間なことしていませんか?私は意味不明でした。
△△決裁書だけで、良くないか?と思っていました。
お金を支払う流れ
次に120万円のお金をどうやって払うかです。
それは、わざわざ月払いの計算にします。
合計金額120万円を12で割って、その内容を業者から月々10万円の票収書として郵送して貰います。
1具体的には、PC上で1月は10万円の予算を入力、2月も10万円の予算を入力・・・と同じ内容を12回作成します。
2業者から届いた書類を確認して、PC上で確かに10万円だったことを確認します。
3その結果を、PC上に入力して、書類にチェックをいれて印刷します。
4届いた書類と印刷した書類をまとめて、主任、係長、課長に印鑑を貰いにいきます。
5ファイルに保存します。
これらが大量に月末に届くので、とても大変でした。
小分けして、処理するからミスがたくさん発生し、業務が増えていきます。
そして、当然ミスをすると怒鳴られますw
一括購入にしてくれれば、手間が減るのになぁと何度も主張していました。
課長からは、苦笑いしか返答がなかったですw
お餅ROI話
今回は、事務職員が何をしているのか?を具体例をベースにお伝えしました。
仕事が楽で好待遇だと思っていた皆さんにとっては、衝撃的だったのではないでしょうか?
同期と呑み会をしていて全員の共通した意見がありました。
それは、やりがいがないよなぁ・・・でしたw
市区町村の役所の事務職員に入り、遣り甲斐をもって〇〇をしたい!
その結果、街を豊かにしていきたいんだ!と大志を掲げている人は、絶対に職員にならない方がいいと思いますよ。
理由は、単純にそれをやらせて貰えないからです。
やれたとしても、50代の部長以降になると思います。
悪い言い方をすると、目上の人に忖度をして、任された職場の業務を必要最低限やる人が向いている仕事だと思います。
やる気を持って挑戦していく人にとっては、おすすめできません。
私は縁もゆかりもない土地の職員として、採用されましたが、本気で色々な改革をしていこうと思っていました。
しかし、上層部はそうではなかったです。
自分たちの保身と退職金や老後の事しか考えていなかったです。
少なくとも私は、このことにメンバーとの温度差を感じていました。
公務員を目指している人は、参考になったのではないでしょうか?
良ければ以下も参考にしてください。
参考になったら嬉しいです。
ではまた。
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